お茶とコーヒーの日記

ゆるゆるとお茶とコーヒーについて綴っています

実際の感想:狭山茶 森田園 睡蓮 煎茶

商品探訪記 2で取り上げた「狭山茶 森田園 睡蓮 煎茶100g」が届いたので飲んでみました。

 

まずは水出しで。お茶パックに小さじ2杯程度の煎茶を入れて、冷水が入ったボトルを室温で放置。夜寝る前につくって朝に飲むのが私流の方法です。正確な実験ではありません。

  • 香りが爽やかですね。
  • 旨味は感じられますが濃厚ではありません。
  • 水出しなので渋みはもともと抑えられるので、旨味とのバランスは良いです。
  • 全体的に薄口ですが、やはり香りが感じられます。
  • 全体的に良い方ですが、ちょっと淡白かな。

狭山茶は標高は低いけれど冷涼な気温で日中の寒暖差がある地域。寒暖差があると成長に使われるタンパク質は夜は使われずに蓄積します。それで肉厚な茶葉なのだとか。

肉厚なので仕上げの火入れを少し強めにしても茶葉が耐えられるのでしょう。そうすると香りが立ちます。これがこの地域独自の「狭山火入れ」と呼ばれている方法です。

 

香りが立つのはそういうことなのですが、どんな香りが立つのかはそれぞれ異なります。この睡蓮は当然「やぶきた」品種なのでしょうが、少し「ほくめい」か「さやまかおり」がブレンドされているような気がします。爽やかなかおりだから「ほくめい」のように思えます。

 

次に説明にあった温度帯70-90度の間をとって80度で淹れてみました。

  • 香りの爽やかさはある
  • 旨味はあまり感じられなくなった

予想通りですね。旨味成分はタンパク質の一種で低い温度でよく抽出されるので。

 

感想
  • 火入れを強くすると、香りは立つが、タンパク質のテアニンは損なわれる可能性があるのではないか?という気がします。
  • 抹茶用碾茶のように被覆栽培すると渋みのカテキンが抑えられるので、その努力は評価できると思います。
  • そもそも、被覆栽培でテアニンとカテキンのバランスを取っているのに、狭山火入れをするとテアニンは損なわれるというパラドックスがあるのではないのかな?という疑問が湧きました。
  • 商品説明の温度帯がちょっと疑問です。時間をかけた水出しでも香りが感じられました。まして、旨味は引き出されるので、水出しの方が私は好きです。
  • この商品は旨味がもっとも重要と考えているのではなく、爽やかな香りに重きを置いているように思えます。それはそれで、ひとつの方向でしょう。そうすると、食事中でも食後でも、スイーツでも爽やかな香りでサッパリしたいときに合うように思えます。
  • 価格はちょっと高い気もしますが、被覆栽培の手間や火入れの技術ということを考えれば、納得の範囲内です。

 

追記

検索条件で100gあたり1500円以上と高めの設定をしています。やはりこれくらいの価格帯になると、このお茶はどういう中身なのかと色々と想像する楽しみがあります。普及品の100g 500-1000円の価格帯は多すぎて選ぶの大変で、わざわざ買ってガッカリという経験も少なからずあるので、このようにしています。